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唇のシミ取りは本当に白斑になる?当院での症例報告と文献検証

唇のシミ取りは本当に白斑になる?当院での症例報告と文献検証

公開日:
本記事は、美容外科医 今村直樹(BRIGHTS beauty clinic院長) が医学的知見および臨床経験に基づき監修しています。

「唇のシミを取りたいのですが」とご相談に行ったのに、「唇は白斑になる可能性があるので、当院ではお受けしていません」と言われて、そのまま帰ってきてしまった。そんな経験をお持ちの方が、当院にご来院される方には少なくありません。

リップを塗ってもシミが点々が透けて見える。色の濃いリップでしか隠せない。マスクを外すときに、ふと口元を手で覆ってしまう。せっかく治したいと思って一歩踏み出したのに、「白斑になるかもしれない」という言葉だけが残り、かえって不安が大きくなってしまった。そのお気持ちは、とてもよく分かります。

では、その「唇は白斑になる」という説明には、どれだけの裏づけがあるのでしょうか。この記事では、実際に医学文献にあたって、唇(赤唇部)のレーザー治療後に白斑が生じたという報告が本当に存在するのかを一つずつ検証しました。調べた結果を、都合のよい部分だけでなく、当院にとって慎重を要する部分も含めて、そのままお伝えします。あわせて、当院で治療を受けられた5名の方の術前・術後写真もご覧いただけます。

この記事の結論を先にお伝えします

医学文献を調べたかぎり、唇の色素斑へのレーザー治療によって赤唇部そのものに永久的な白斑が生じたという症例報告は、見当たりませんでした。色素が薄く抜けたという報告は3件確認できましたが、その内訳は「2週間で自然に戻った一過性のもの」「唇ではなく周囲の皮膚に生じたもの」「経過が論文に書かれていないもの」でした。一方、24か月から5年半という長期の追跡を行った複数の研究では、色調の異常は一件も報告されていません。

ただし、これは「絶対に起こらない」という意味ではありません。軽微な合併症は論文になりにくいという報告バイアスがあり、「報告がない」ことは「発生がない」ことと同じではありません。また赤唇部には毛包がなく、万一色素細胞を失った場合に戻りにくい部位であることも事実です。当院は、この両方をふまえたうえで治療設計をしています。

この記事でわかること

  •  唇のレーザー治療後の白斑は、文献上どこまで報告されているのか(実名・症例数つき)
  •  「唇は白斑になる」という説明が、どこから来ているのか
  •  そもそも唇の赤い色は、血管とメラニンのどちらでできているのか
  •  日本人の唇のシミ・くすみの正体(106例の研究から)
  •  それでも当院が慎重に照射している理由と、5つの設計
  •  当院で治療を受けた5名の方の、実際の術前・術後写真
  •  他院で治療を断られた方が、次にとるべき行動

まず、実際の結果をご覧ください|30代女性・施術2週間後

理屈より先に、実際の経過をお見せします。こちらは、「唇のシミは白斑になるため難しい」と説明を受け、治療をためらっていた30代女性の症例です。初診時、上口唇の赤唇部に、境界のはっきりした褐色の点状色素斑が多発している状態でした。

唇のシミ取り ピコレーザー 施術前と施術2週間後 上口唇の点状色素斑が改善し白斑を生じていない30代女性の症例写真 浦和
30代女性。ピコレーザーによる唇のシミ取り(ピコスポット照射)。上段が施術前、下段が施術2週間後です。上口唇の点状色素斑が消退し、口元全体の色調が均一になりました。この時点で脱色素斑(白斑)・瘢痕・色ムラは認めていません。効果のあらわれ方や経過には個人差があります。

検証|唇のレーザー治療で白斑になった報告は、実際にあるのか

「唇のシミ取りは白斑になる」という説明は、美容医療の現場でかなり広く語られています。しかし、その根拠となる報告が実際にどれだけあるのかを確かめた記事は、ほとんど見当たりません。そこで、口唇の色素斑に対するレーザー治療の論文を、機種・年代を問わず集めて確認しました。

長期に追跡した研究では、色調の異常は報告されていない

まず、追跡期間が長く、症例数の多い研究から見ていきます。白斑は照射直後ではなく、数か月から数年かけて遅れて現れることがあるため、追跡期間の長さがそのまま報告の信頼性につながります。

研究 症例数 追跡期間 色素脱失の報告
Kunachak ら(2001年)
Qスイッチ Nd:YAG 532nm
70例 24〜36か月
(平均29か月)
なし(色調異常・瘢痕・質感変化のいずれも認めずと明記)
Hautarzt誌(2001年)
Qスイッチルビー 694nm
9例 6か月〜5年6か月 なし(瘢痕・色素変化のいずれも認めずと明記)
Gupta ら(1999年)
Qスイッチルビー 694nm
8例 記載あり なし(副作用の報告はなかったと明記)
ポイツ・ジェガース症候群の口唇色素斑に対するレーザー治療の系統的レビュー(2022年) 13研究
81例
2〜97か月 なし(全研究で満足な結果、合併症の報告なしと総括)
755nm ピコセカンドレーザー(2022年) 20例 6か月 なし(一過性の口唇腫脹1例のみ)

追跡期間が最も長い研究では5年半、系統的レビューでは最長97か月(8年余り)まで追跡されていますが、そのなかで赤唇部の白斑は一件も報告されていません。

色素脱失が報告されている3件と、その中身

では、報告がまったくないのかというと、そうではありません。色素が薄く抜けたという記載のある論文は3件確認できました。ただし、中身を読むと、いずれも「唇が永久に白く抜けた」という内容ではありませんでした。

研究 発生した部位 実際に書かれている内容
Limpjaroenviriyakul ら(2020年)
比較試験30例
Qスイッチ 532nm群
赤唇部 一過性。かさぶたが剥がれた直後(術後5〜6日ごろ)に目立ち、平均14.7日で自然に色が戻った。論文は「永続的な色素脱失は認めなかった」と明記している。1064nm群には発生せず
Altalhab ら(2022年)
30例
Qスイッチ 532nm
赤唇部 3例にまだら状の色素脱失。その後どうなったか(回復したか永続したか)は論文に記載がなく、確認できていません。結論としては「忍容性は良好」とされています
Kerkar ら(2021年)
20例
Qスイッチ 532nm
唇ではなく
周囲の皮膚
1例。論文には「上口唇の治療後に隣接部位(周囲の皮膚)に生じた」と明記されており、赤唇部そのものではありません

この3件はいずれも波長532nmのQスイッチレーザーによるものです。694nm・755nm・1064nm・ピコレーザー・炭酸ガス・ダイオードなど、他の機種による唇の治療報告からは、色素脱失は報告されていませんでした。

「唇は白斑になる」という説明は、どこから来ているのか

ここが、今回いちばん確認したかった点です。文献をさかのぼると、次のことが分かりました。

根拠をたどって分かったこと

  •  ある論文には「532nmは施術後の脱色素を起こすことが知られている」という断定的な一文がありますが、その一文には引用文献が付されていませんでした。しかもその論文自身の24例では、色素脱失は一例も発生していません
  •  レーザー合併症を解説した教科書的資料が挙げている脱色素のリスクは、その根拠がレーザー脱毛であり、唇についての記載は含まれていません
  •  良性色素性病変へのレーザー治療を77研究まとめた2025年の総説では、脱色素が高頻度の副作用として集計されていますが、そこに唇・粘膜を扱った研究は1本も含まれていません
  •  日本の医療機関の説明でも記載は統一されておらず、副作用として色素脱失を挙げている施設と、挙げていない施設の両方があります

つまり、「唇は白斑になる」という説明の多くは、唇そのものの症例報告ではなく、皮膚一般でのレーザー治療の知見を唇にあてはめた推論として語られている可能性があります。これは誰かの誤りを指摘するものではありません。皮膚で確立している合併症を、構造の異なる部位にも慎重に適用しようとする姿勢は、医療者として自然なものです。ただ、その推論が唇にもそのまま当てはまるのかどうかは、別に検証されるべき問題です。

混同されやすい「口のまわりの皮膚の白斑」との違い

もうひとつ、重要な区別があります。口のまわりの「皮膚」に生じる白斑は、実際に確立した合併症として報告されています。2005年の形成外科の報告では、上口唇の皮膚のしわに対して炭酸ガスレーザーによるリサーフェシング(表面を削る治療)を行った35例を2〜6年追跡したところ、57.1%という高い割合で色素脱失が生じ、これが最大の長期合併症であったとされています。

ただしこれは、組織そのものを削り取る炭酸ガスレーザーを、赤唇部ではなく口囲の皮膚に、広い面積で当てた場合の話です。唇の点状のシミに、ピコセカンドレーザーを低出力でピンポイントに当てる治療とは、機器も部位も照射面積も異なります。「口のまわりの白斑」と「唇の白斑」が同じものとして語られてしまうことが、混乱の一因になっているのかもしれません。

そもそも、唇の赤い色は何でできているのか

赤唇部(せきしんぶ、vermilion)とは、唇の赤く見えている部分のことで、顔の皮膚と口腔粘膜のちょうど中間にあたる、身体のなかでも特殊な構造をもつ移行部です。

唇が赤く見えるのは、そこに赤い色素があるからではありません。解剖学的に見れば、唇の赤色は主として「透けて見えている血液の色」です。

項目 赤唇部 顔の皮膚
上皮の細胞層の数 3〜5層 16層
表在血管 高密度・表層近くまで到達 より深部
メラノサイトの割合(基底層) 口腔上皮では
1:10〜1:15
顔面皮膚では
1:5.1(=約2〜3倍の密度)
毛包・汗腺 いずれも存在しない 存在する
バリア機能
(経表皮水分蒸散量)
頬の約3倍(=乾燥しやすい) 基準

解剖学の標準的な資料でも、赤唇部が赤く見える理由は「メラノサイトが乏しいことと、表在血管が高密度であること」と説明されています。上皮がわずか3〜5層しかないため、その下の毛細血管の色がそのまま透けて見えるのです。皮膚の色を決める主役がメラニンであるのに対し、唇の色を決める主役はヘモグロビン(血液の色素)だと考えるのが、構造から見て自然です。

ただし、「赤唇部にメラノサイトが存在しない」わけではありません。2023年には「ヒト下口唇赤唇部にメラニンとメラノサイトが存在する」ことを報告した論文が皮膚科学の専門誌に掲載されています。また、口唇に生じる尋常性白斑(口唇白斑)という病態が存在すること自体が、赤唇部に機能するメラノサイトが常在していることの臨床的な証拠です。あくまで「皮膚と比べて少ない」のであって、「ない」ということではありません。

日本人の唇のシミ・くすみの正体|106例の研究から

唇の色素斑で最も多いのは口唇黒子(こうしんこくし、labial melanotic macule)です。これは、表皮基底層のメラノサイトが局所的に活性化し、メラニンを過剰につくっている状態を指します。数ミリまでの境界明瞭な褐色斑として、上口唇や下口唇の赤唇部に点々と現れるのが典型的です。

日本皮膚科学会雑誌に報告された「口唇メラノーシス」106例の研究は、日本人の唇のくすみを考えるうえで示唆に富みます。この研究によると、

日本人の口唇メラノーシス106例の特徴

  •  20歳代の女性に好発し、全体の約42%を占める
  •  下口唇に圧倒的に多い
  •  約80%に、慢性口唇炎や化粧品・外用薬の長期使用歴がある
  •  約50%にアトピー性皮膚炎の合併がある
  •  組織学的には表皮肥厚・基底層のメラニン増加・真皮メラノファージの増加を認め、唇への慢性的な刺激による炎症後色素沈着と結論づけられている

つまり、日本人の唇のくすみやシミの多くは「生まれつきメラニンが多い」のではなく、リップの塗り直しによる摩擦、乾燥、口唇炎といった慢性的な刺激の積み重ねによって後天的に生じていると考えられます。事実、当院に唇のシミ治療にご来院される方の約8割はアトピーによる口唇炎の経験があります。これは治療を考えるうえで重要な意味を持ちます。原因が刺激であるならば、治療後の再発予防として日常のケアが効いてくるからです。

なお、赤唇部の色素斑には口唇黒子のほかに、母斑細胞母斑(ほくろ)、外傷性色素沈着などがあり、見た目が似ていても治療方針は変わります。さらに、唇や口腔内に色素斑が多発している場合には、ごくまれにポイツ・ジェガース症候群といった全身に関わる病態が背景にあることがあります。だからこそ、いきなり照射するのではなく、まず「そのシミが何であるか」を診断することが出発点になります。

それでも、当院が慎重に照射する3つの理由

ここまで、唇の白斑という説明の根拠が思いのほか乏しいことをご説明してきました。しかし当院は、「だから安全なので気にせず強く当ててよい」とは考えていません。その理由を、都合の悪い点も含めて3つお伝えします。

理由1|赤唇部には毛包がなく、万一失えば戻りにくい

皮膚のメラニン色素が失われたあと色が戻る(再色素沈着)過程では、毛包にひかえているメラノサイト幹細胞が重要な役割を果たすと考えられています。つまり毛穴は、色素細胞の予備の貯蔵庫を兼ねています。赤唇部には毛包がありません。実際、口唇の尋常性白斑は治療反応が悪く、ある報告では7割を超える方で再色素沈着が不十分だったとされています。頻度が低いことと、起きたときに戻りにくいことは、別の問題です。当院が慎重である最大の理由がここにあります。

理由2|「報告がない」ことは「起きない」ことではない

美容医療の合併症には報告バイアスがあります。軽微なもの、一過性のもの、そして施設にとって不都合なものは、論文として発表されにくいという構造的な偏りです。今回確認できた「長期追跡で報告ゼロ」という事実は心強いものですが、それをもって発生率ゼロと断定することはできません。また、色素脱失が報告された3例のうち1件(30例中3例)については、その後回復したのかどうかが論文に書かれておらず、確認できていません。

理由3|白斑以外にも、避けるべき合併症がある

唇のシミ取りで実際に問題になりやすいのは、白斑よりもむしろ炎症後色素沈着(かえって濃くなる)です。前述のとおり、日本人の唇のくすみの多くは刺激による炎症後色素沈着ですから、強すぎる照射はまさにその原因を新たに作ることになります。ほかにも、口唇ヘルペスの誘発、内出血、腫脹などがあり、これらはいずれも出力設定と術後管理で頻度を下げられるものです。

当院の唇のシミ取り|照射の際に気をつけていること5つ

当院では唇の点状のシミに対して、最新のピコレーザーによるピコスポット照射を行っています。ピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短いパルス幅では、熱が周囲に広がる前に照射が終わるため、光熱作用ではなく光音響作用(衝撃波でメラニンを微細に砕く働き)が主体となります。周囲に広がった熱こそが、標的でない細胞まで巻き込む要因ですから、熱拡散が少ないことは赤唇部にとって理にかなっています。そのうえで、次の5点を徹底しています。

1|まず「そのシミは何か」を診断する

視診と問診で、口唇黒子・ほくろ・炎症後色素沈着などの鑑別を行います。もし全身疾患を示唆する所見があれば、美容治療より先に適切な診療科をご案内します。あわせて唇のアートメイクの有無も確認します。

2|テスト照射で、その方の反応を確かめる

同じ「唇のシミ」に見えても、色素の濃さや深さは一人ひとり異なります。もし治療の判断が難しい症例に対しては目立ちにくい部位に低出力で試験照射を行い、照射直後の反応を確認したうえで、その方に必要な最小限のエネルギーを決定します。教科書どおりの設定をそのまま当てるのではなく、目の前の組織の反応で決めるという考え方です。

3|低フルエンス・分割照射(無理して1回で取り切ろうとしない)

フルエンスとは、単位面積あたりに照射されるエネルギー量のことです。濃い色素斑を1回で完全に消そうとすれば必要なフルエンスは高くなり、それだけ合併症のリスクは上がります。当院では濃い病変ほど複数回に分けて段階的に薄くしていきます。「早く取ること」よりも「取り返しのつかない結果をつくらないこと」を優先するという判断です。そのため当院の取り放題では再照射を無料で行っています。

4|無駄な重ね打ちをしない照射管理

同じ場所に繰り返し照射すると、1回ごとの出力が低くてもエネルギーは蓄積します。照射範囲を管理し、同一スポットへの無駄な重複照射を避けています。とくに赤唇部と皮膚の境界(皮膚粘膜移行部、いわゆるリップライン)は、前述のとおり周囲の皮膚側で色素脱失が報告されている部位ですので、この付近ではさらに慎重に出力を落として照射します。ただし、濃いシミが層状に重なっている場合は重ね打ちが必要になりますので、これまでの経験を元に慎重に照射を行います。

5|術後の炎症を長引かせないアフターケア

色素沈着のリスクを高めるもうひとつの要因が、術後の炎症が遷延することです。軟膏を処方し、遮光と摩擦刺激の回避についてご説明しています。かさぶたを無理に剥がさない、辛い食べ物や熱い飲み物で刺激しない、こすらないといった日常の積み重ねが結果を左右します。もともとの原因が慢性的な刺激であることが多い以上、ここは再発予防としても重要です。口唇ヘルペスの再発歴がある方には、必要に応じて事前の対策をご相談します。

これらはリスクを低く抑えるための設計であり、あらゆる合併症が生じないことをお約束するものではありません。唇のシミ取りには、腫れ・痛み・薄いかさぶた・炎症後色素沈着・脱色素斑(白斑)・内出血・口唇ヘルペスの誘発といったリスクがあります。効果のあらわれ方や必要な回数にも個人差があります。当院ではこれらを事前にすべてご説明したうえで、ご希望を確認しています。

点状のシミか、全体のくすみか|2つの治療の使い分け

「唇の色が気になる」というご相談は、大きく2つに分かれます。境界のはっきりした点状のシミなのか、唇全体がぼんやり暗い(くすんでいる)のか。この2つは原因も治療も異なります。当院ではそれぞれに合わせて、ピコスポットとピコトーニング唇を使い分けています。

ピコスポット(唇のシミ取り) ピコトーニング唇
向いている状態 境界のはっきりした点状・斑状のシミ(口唇黒子など) 唇全体のくすみ、色ムラ、ぼんやりとした暗さ
当て方 シミ1つずつに、ピンポイントで照射する 低出力で唇全体に、複数回にわたって照射する
ダウンタイム 照射部が薄いかさぶたになり、1週間前後で自然に脱落します かさぶたは基本的にできず、日常生活の制限はほとんどありません
回数の目安 1回で改善が見込まれることもありますが、濃い場合は複数回に分けます 5回・10回と回数を重ねて、少しずつ整えていきます
料金(税込) 直径1mmあたり4,400円
表面麻酔代 5,500円
1回 7,700円
5回 33,000円/10回 59,800円

どちらが適しているか、あるいは両方を組み合わせたほうがよいかは、診察のうえでご提案します。最新の料金は料金表ページをご確認ください。いずれも公的医療保険が適用されない自由診療(全額自己負担)です。

当院の症例写真|唇のシミ取り・2週間後の経過

当院で唇のシミ取り(ピコスポット照射)を受けられた方の経過です。いずれも上段が施術前、下段が2週間後です。掲載はすべて、ご本人の同意を得たうえで行っています。

唇のシミ取り ピコレーザー 施術前と治療2週間後 下口唇の色素斑が改善した症例写真 浦和 BRIGHTS beauty clinic
ピコレーザーによる唇のシミ治療。上段が施術前、下段が治療2週間後。赤唇部の目立つ色素斑が消え、唇全体の色調が明るく整いました。
男性の唇のシミ取り ピコレーザー 施術前と治療2週間後の症例写真 さいたま市浦和 BRIGHTS beauty clinic
男性の症例。上段が施術前、下段が治療2週間後。唇のシミ取りは男性からのご相談も多い施術です。口元の色調が均一になりました。
唇のシミ取り 上口唇の点状色素斑 施術前と治療2週間後の経過 浦和駅徒歩5分の美容外科の症例写真
上口唇に点状の色素斑が多発していた症例。上段が施術前、下段が治療2週間後。境界のはっきりしたシミが消退しています。
唇のシミ取り ピコスポット 施術前と治療2週間後 口元の色ムラが改善した症例写真 さいたま市浦和区
上段が施術前、下段が治療2週間後。口元全体の印象が明るくなり、清潔感がアップしています。いずれも白斑は認めていません。

掲載症例に関する情報

施術名:ピコレーザーによる唇のシミ取り(ピコスポット照射)/費用:直径1mmあたり4,400円(税込)、表面麻酔代5,500円(税込)。個数が多い方向けに、表面麻酔代を含む取り放題メニューもございます。公的医療保険が適用されない自由診療(全額自己負担)です。/主なリスク・副作用:腫れ、痛み(数時間程度)、薄いかさぶたの形成、炎症後色素沈着(3か月から半年程度で改善することが多いとされます)、脱色素斑(白斑)、内出血、口唇ヘルペスの誘発。/効果のあらわれ方、必要な回数、経過には個人差があります。掲載写真はすべて当院で施術を行った患者さまのもので、ご本人の同意を得て掲載しています。

当院におけるこれまでの経過

当院ではこれまでに、唇のシミ取り(ピコスポット照射)を500件以上担当してまいりました。そのなかで、白斑を生じた方は1人もいらっしゃいません。他院で白斑ができると医師に言われて治療をお断りされてお越しになった方も含まれています。

【2021年12月から2026年7月までに当院で唇のシミ取りを施行した全症例の診療録に基づく集計です。】これは当院におけるこれまでの経過を記載したものであり、今後お受けになるすべての方について、脱色素斑をはじめとする合併症が生じないことをお約束するものではありません。リスクの可能性については、診察時に必ずご説明いたします。

他院で治療を断られた方へ

はじめにお伝えしたいのは、治療を断るという判断そのものは、決して不誠実なものではないということです。むしろ、扱いの難しい部位に対して安易に手を出さないという姿勢は、医療者として一つの見識です。この記事は、そうした判断を否定するために書いたものではありません。

そのうえで、唇のシミ取りをお断りするケースには、主に次のような背景があります。

唇のシミ取りが受けられないことがある主な理由

  •  設備の問題……赤唇部の色素斑に適した波長・パルス幅のレーザー機器を備えていない場合があります
  •  方針の問題……合併症リスクのある部位は扱わないという診療方針をとっている施設があります
  •  医学的に適応外である……唇にアートメイクが入っている、活動性の炎症や感染がある、色素斑が全身疾患に伴うものと疑われるなど、実際に治療すべきでない状態のことがあります
  •  妊娠中・授乳中など、時期を待つべき状態である
  • 医師が治療に不慣れある……唇のシミ取りは実は多くの施設でおこわれている訳ではありません。唇のシミの治療経験が全くない医師が多いのが実情です。

お伝えしたいのは、①や②や⑤の理由でお断りされた場合、それは「あなたの唇が治療できない」という意味ではないということです。一方で③や④に該当する場合は、当院でも同じようにお断りするか、時期を改めてのご相談をおすすめすることになります。

とくに唇のアートメイクが入っている方は注意が必要です。アートメイクの色素にレーザーが反応し、思わぬ変色を起こすことがあるため、原則として照射ができません。将来的にアートメイクをお考えの方は、シミ取りを先に済ませてからアートメイクへ進むという順番が安全です。

ご自身がどのケースに当てはまるのかは、実際に診察してみなければ分かりません。断られた経緯も含めてお話しいただければ、当院で治療が可能かどうか、可能であればどのような設計になるかを率直にご説明します。治療をおすすめできないと判断した場合には、その理由もはっきりとお伝えします。

治療の流れ・回数・費用の目安

治療当日の流れ(ピコスポットの場合)

  1. カウンセリング・診察(色素斑の種類の鑑別、既往歴の確認)
  2. テスト照射による設定の決定(治療を行うか難しいケースの場合)
  3. 表面麻酔(クリームを塗布し、効くまでお待ちいただきます)
  4. ピコスポットによる照射(範囲によりますが、照射自体は数分程度です)
  5. 軟膏の塗布とアフターケアのご説明
  6. 経過確認(かさぶたが落ちたあとの色調を確認します)

経過と回数の目安

  •  照射直後:ジンジンとした感覚が1時間程度続くことがあります
  • 照射後〜2日:反応した部分の色が濃く変化し、ごく薄いかさぶたのような状態になります
  •  1週間前後:かさぶたが自然に脱落します(無理に剥がさないでください)
  •  2週間前後:色調が落ち着いてきます(本記事の症例写真はこの時点のものです)
  • 回数:薄い色素斑は1回で改善が見込まれることもありますが、濃い場合や数が多い場合は複数回に分けることもあります。個人差があります

費用は、直径1mmあたり4,400円(税込)表面麻酔代 5,500円(税込)です。シミの個数が多い方には、表面麻酔代を含んだ取り放題のメニューもご用意しています。唇全体のくすみに対するピコトーニング唇は1回7,700円(税込)です。最新の料金は料金表ページをご確認ください。唇のシミ取りは公的医療保険が適用されない自由診療(全額自己負担)です。

唇のシミが気にならなくなった、その先の毎日

唇のシミの治療でよく起こる変化は、「唇だけの話ではなかった」というものです。

これまで隠すために選んでいた濃い色のリップから解放されて、本当に好きな色を選べるようになる。写真を撮られるときに、口元を意識して唇を結ばなくてよくなる。マスクを外す瞬間に、少しだけ胸に走っていた緊張がなくなる。朝の支度の時間が短くなる。またアートメイクのためのプレ治療として行う方もたくさんいらっしゃいます。

唇は、顔の中心にあって、笑ったときに最も動く場所です。ここの色調が整うと、清潔感や表情の印象まで変わって見えることがあります。「隠すためのメイク」から「楽しむためのメイク」へと切り替わる。それが、この治療で得られる一番大きな変化かもしれません。

浦和駅から徒歩5分のBRIGHTS beauty clinicでは、唇のシミについて、まず「そのシミが何であるか」の診断から始めます。そのうえで、適切な治療をご提案し、分かっていることと分かっていないことを、どちらも包み隠さずご説明します。「白斑になると言われて諦めていた」という方こそ、一度ご相談にいらしてください。

唇のシミのご相談を承っています

「白斑が心配」「他院で断られた」という段階からのご相談で構いません。診察のうえで、治療が可能かどうか、どのような設計になるかを率直にご説明します。浦和駅から徒歩5分です。

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いきなり来院するのは勇気がいる、というお声をよくいただきます。「自分のシミも治療できるのか」「他院で断られたけれど相談してよいのか」「費用はどのくらいか」といったご質問を、LINEからお気軽にお送りください。ご予約もLINEから承っています。あわせて、症例写真やダウンタイムの経過など、診療に役立つ情報もお届けしています。

LINEでのご案内は一般的な情報提供であり、診断ではありません。治療の可否や方針は、診察のうえで判断いたします。いただいた内容は診療目的以外に使用いたしません。

よくあるご質問(FAQ)

Q.唇のシミ取りで白斑になった人は、本当にいるのですか?
A.医学文献を調べたかぎり、唇の色素斑へのレーザー治療で赤唇部そのものに永久的な白斑が生じたという症例報告は見当たりませんでした。色素が薄く抜けたという報告は3件ありますが、内訳は「2週間で自然に回復した一過性のもの」「唇ではなく周囲の皮膚に生じたもの」「その後の経過が論文に記載されていないもの」です。一方、24か月から5年半にわたって追跡した複数の研究では、色調の異常は報告されていません。ただし軽微な合併症は論文になりにくいため、「報告がない」ことは「発生率がゼロ」を意味しません。
Q.では、なぜ「唇は白斑になる」と言われるのですか?
A.その説明の根拠をたどると、多くは唇そのものの症例報告ではなく、レーザー脱毛や炭酸ガスレーザーによる皮膚のリサーフェシングなど、皮膚一般での知見にもとづいていました。とくに口のまわりの「皮膚」に炭酸ガスレーザーを広く当てた場合の色素脱失は、57.1%という高い割合で報告されている確立した合併症です。これと、唇の点状のシミにピコレーザーをピンポイントで当てる治療が、同じものとして語られてしまっている可能性があります。
Q.唇の色はメラニンではなく血管の色だと聞きました。本当ですか?
A.おおむねその通りです。赤唇部の上皮は3〜5細胞層しかなく(顔の皮膚は16層)、その下に毛細血管が高密度に走っているため、血液の色がそのまま透けて見えます。解剖学の標準的な資料でも、赤唇部が赤い理由は「メラノサイトが乏しく、表在血管が高密度であること」と説明されています。ただしメラノサイトがゼロというわけではなく、赤唇部にメラニンとメラノサイトが存在することは2023年にも報告されています。「皮膚より少ない」ということです。
Q.もし白斑になったら、もう元に戻らないのでしょうか?
A.レーザー後に見られる色抜けの多くは一時的な炎症後低色素沈着で、時間の経過とともに周囲の色調になじんでいくことが多いとされています。一方、色素細胞そのものが失われた永久的な脱色素斑の場合、赤唇部には毛包(色素細胞の供給源)がないため、色が戻りにくいとされています。実際、口唇の尋常性白斑は治療反応が悪く、7割を超える方で再色素沈着が不十分だったという報告があります。頻度が低いことと、起きたときに戻りにくいことは別の問題であり、当院が慎重に照射している最大の理由です。
Q.他院で断られましたが、こちらでは治療できますか?
A.診察をしてみないと確実なことは申し上げられませんが、機器や診療方針の違いによってお断りされたケースでは、当院で対応できる場合があります。当院には、「唇のシミは白斑になるため難しい」と説明を受けて治療をためらっていた方も来院されており、その経過は本文の症例写真でご覧いただけます。一方、唇にアートメイクが入っている、活動性の炎症がある、全身疾患に伴う色素斑が疑われるといった医学的な理由がある場合は、当院でも治療をおすすめしないことがあります。まずはご相談ください。
Q.唇のシミはなぜできるのですか。予防はできますか?
A.日本人の口唇メラノーシス106例を調べた研究では、約80%に慢性口唇炎や化粧品・外用薬の長期使用歴があり、約50%にアトピー性皮膚炎の合併がありました。実際に当院にご相談に来られる方の約8割程度がアトピー持ちの方です。組織学的にも炎症後色素沈着の所見を示しており、唇への慢性的な刺激が主な原因と考えられています。強くこすらない、乾燥させない、荒れているときに刺激物を避けるといったケアは、予防にも治療後の再発防止にも有効です。
Q.唇にアートメイクをしています。シミ取りはできますか?
A.唇にアートメイクが入っている場合、色素にレーザーが反応して変色を起こすおそれがあるため、原則として照射をお受けしていません。これから唇のアートメイクをご検討中の方は、シミ取りを先に行ってからアートメイクに進む順番をおすすめします。
Q.家族に尋常性白斑の人がいます。受けられますか?
A.ご自身やご家族に尋常性白斑の既往がある場合、ケブネル現象(刺激を受けた部位に白斑が生じる現象)の可能性を考慮する必要があります。これはレーザーに限らず、傷や摩擦でも起こりうるものです。必ずカウンセリング時にお伝えください。診察のうえで慎重に判断し、場合によっては皮膚科での相談を先におすすめすることがあります。
Q.唇のシミ取りは男性でも受けられますか?
A.はい、男性の方も多くご来院されています。本文の症例写真にも男性の方の経過を掲載しています。治療の内容・回数・費用は男女で変わりません。ひげ剃りによる摩擦が色素沈着の一因になっている場合もありますので、日常のケアもあわせてご案内しています。
Q.痛みはありますか。ダウンタイムはどのくらいですか?
A.表面麻酔のクリームを使用しますので、多くの方は問題なく受けていただけます。照射後は1時間程度、ジンジンとした感覚が残ることがあります。照射した部分は数日で薄いかさぶたになり、1週間前後で自然に脱落します。テープなどで覆う必要は基本的にありませんが、この期間はかさぶたが目立ちます。かさぶたが取れるまでは、無理に剥がさないことが大切です。
Q.唇全体がくすんでいます。シミ取りで明るくなりますか?
A.境界のはっきりしたシミにはピコスポット、唇全体のくすみや色ムラにはピコトーニング唇が適しています。どちらの状態なのかは診察で判断し、必要に応じて組み合わせてご提案します。詳しくは本文の比較表をご覧ください。
Q.妊娠中・授乳中でも受けられますか?
A.妊娠中・授乳中の方には、時期を改めていただくようご案内しています。ホルモンバランスの変化により色素沈着が起こりやすい時期でもありますので、落ち着いてからのご相談をおすすめします。

この記事で参照した主な文献

  1. Kunachak S, et al. Q-switched Nd:YAG laser treatment for oral melanotic macule. Dermatol Surg. 2001;27(1):37-40.(70例・平均29か月追跡)
  2. Benign melanosis of the lip. Hautarzt. 2001;52(4).(9例・最長5年6か月追跡)
  3. Gupta G, et al. Q-switched ruby laser in the treatment of labial melanotic macules. Lasers Surg Med. 1999;25(3):219-22.
  4. Limpjaroenviriyakul N, et al. Low-fluence Q-switched 1064-nm versus Q-switched 532-nm laser for lip hyperpigmentation. Lasers Med Sci. 2020;35(1):165-71.(一過性の色素脱失、平均14.7日で回復、永続例なし)
  5. Altalhab S, et al. Q-switched Nd:YAG laser for physiological lip hyperpigmentation. J Dermatolog Treat. 2022;33(3):1324-8.(30例中3例にまだら状色素脱失、転帰の記載なし)
  6. Kerkar S, Shilpa K, Revathi TN. Efficacy of 532-nm Q-switched Nd:YAG laser in the treatment of lip melanosis. J Cutan Aesthet Surg. 2021;14(2):203-7.(1例、上口唇の隣接部位=周囲皮膚)
  7. Laser therapy and light sources for labial lentigines in Peutz-Jeghers syndrome: a systematic review. Dermatol Ther. 2022.(13研究81例・追跡2〜97か月)
  8. Perioral CO2 laser resurfacing の長期経過に関する報告. Plast Reconstr Surg. 2005.(35例・2〜6年追跡・色素脱失57.1%)
  9. Kusaka-Kikushima A, et al. Presence of melanin and melanocytes in the human lower lip vermilion. J Dermatol Sci. 2023;112(1):43-5.
  10. Feller L, et al. Melanin: the biophysiology of oral melanocytes and physiological oral pigmentation. Head Face Med. 2014.
  11. 口唇メラノーシスについて. 日本皮膚科学会雑誌. 107(9):1085.(106例)
  12. Kobayashi H, Tagami H. Functional properties of the surface of the vermilion border of the lips. Br J Dermatol. 2004;150(3):563-7.(日本人女性303名)
  13. StatPearls. Anatomy, Head and Neck, Lips / Histology, Oral Mucosa.

本記事の文献調査は2026年7月時点のものです。医学的知見は今後の報告によって更新される可能性があります。また、掲載した論文のうち一部は本文全体を確認できていないものがあり、その旨は本文中に明記しています。

この記事の執筆・監修

BRIGHTS beauty clinic 院長 今村 直樹

美容外科医。医療法人珀美会 理事長。浦和駅から徒歩5分のBRIGHTS beauty clinic(埼玉県さいたま市浦和区仲町1-4-12 Crobis浦和5F)にて、唇のシミ取りをはじめとするピコレーザー治療を数多く手がけています。本記事は、実際の診療経験と、口唇の色素斑に対するレーザー治療に関する国内外の文献調査にもとづいて執筆しました。カウンセリングから施術・アフターケアまで一貫して担当しています。

自由診療・リスクに関するご案内

唇のシミ取り(ピコレーザーによるピコスポット照射)およびピコトーニング唇は、公的医療保険が適用されない自由診療(全額自己負担)です。費用はピコスポットが直径1mmあたり4,400円(税込)、表面麻酔代5,500円(税込)、ピコトーニング唇が1回7,700円(税込)・5回33,000円(税込)・10回59,800円(税込)です。シミの個数に応じた取り放題メニューもございます。最新の料金は料金表ページをご確認ください。

主なリスク・副作用として、腫れ・痛み(数時間程度)、薄いかさぶたの形成、炎症後色素沈着(3か月から半年程度で改善することが多いとされます)、脱色素斑(白斑)、内出血、口唇ヘルペスの誘発などが挙げられます。本記事は文献上の報告状況をご説明したものであり、合併症が生じないことをお約束するものではありません。

効果のあらわれ方、必要な治療回数、経過には個人差があります。治療をお受けになる前に、必ず医師の診察をお受けください。掲載している症例写真は当院で治療を行った患者さまのもので、ご本人の同意を得て掲載しています。


※掲載している医療情報は一般的な内容であり、症状・適応・効果には個人差があります。治療の詳細は診察時に医師がご説明いたします。
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