施術内容:ピコトーニング唇(ピコセカンドレーザーによる低出力全体照射)5回。ピコトーニング唇は、ピコ秒(1兆分の1秒)単位の極めて短いパルス幅のレーザーを低出力で唇全体に照射し、赤唇部に蓄積したメラニン色素を少しずつ分解してくすみを目立ちにくくする施術です。点状のシミを1つずつ狙うピコスポットと異なり、面で均一に当てるためかさぶたができにくく、日常生活の制限がほとんどありません。
副作用・リスク:
施術の価格:ピコトーニング唇 5回コース 33,000円(税込)/1回 7,700円(税込)/10回コース 59,800円(税込)。自由診療のため公的医療保険は適用されません。
副作用・リスク:
赤み・ヒリつき:数時間程度
乾燥:数日程度。保湿と摩擦刺激の回避が必要です
その他:炎症後色素沈着、脱色素斑、口唇ヘルペスの誘発。唇にアートメイクが入っている場合は色素が反応するおそれがあるため、原則として照射をお受けしていません。
効果の現れ方や必要な回数、経過には個人差があります。
施術の価格:ピコトーニング唇 5回コース 33,000円(税込)/1回 7,700円(税込)/10回コース 59,800円(税込)。自由診療のため公的医療保険は適用されません。
ドクターコメント
この症例の診断ポイント
唇の色のご相談は、大きく2つに分かれます。境界のはっきりした点状のシミなのか、唇全体がぼんやり暗いくすみなのかです。この方は後者で、点状の病変ではなく、上下の口唇全体に紫がかった暗い色調が広がっていました。輪郭も色の連続でぼやけて見える状態です。点で狙うピコスポットではこのタイプは改善しにくいため、面で均一に当てるピコトーニング唇を選択しました。
ピコトーニング唇とピコスポットの違い
点状のシミもある方は、組み合わせが選択肢になります
くすみのなかに境界のはっきりしたシミが混ざっている場合は、先にピコスポットで点を取り、そのあとピコトーニングで全体の色調を整える順番をご提案することがあります。どちらが適しているかは診察のうえで判断します。ピコレーザーの詳しい解説はこちら
ピコトーニング唇の手順と適応
施術の手順
適応となる方
適応となりにくい方
院長より
お悩み
「顔色が悪く見える」「リップの発色が思ったように出ない」というご相談は、実は唇そのものの色が原因であることが少なくありません。この方も、明るい色のリップを選んでも色が濁ってしまい、結局いつも同じ濃い色に落ち着いてしまう、とお話しされていました。シミのように一点を指させるわけではないぶん、周囲に相談しにくいお悩みでもあります。
原因
赤唇部(せきしんぶ、唇の赤く見えている部分)は、上皮がわずか3〜5細胞層しかありません。顔の皮膚が16層であるのと比べると極端に薄く、その下を走る毛細血管の色が透けて見えることで赤く見えています。ここにメラニンが加わると、血色と色素が重なって紫がかった暗い色調になります。日本皮膚科学会雑誌に報告された口唇メラノーシス106例の研究では、約80%に慢性口唇炎や化粧品・外用薬の長期使用歴があり、組織学的にも炎症後色素沈着の所見が示されています。つまり唇のくすみの多くは、生まれつきではなく摩擦・乾燥・口唇炎といった慢性的な刺激の積み重ねで後天的に生じていると考えられます。
当院の解決策
この方は点状の病変ではなく面のくすみでしたので、低出力で唇全体に照射するピコトーニング唇を選択しました。ピコ秒という極めて短いパルス幅では、熱が周囲に広がる前に照射が終わるため、光熱作用ではなく光音響作用(衝撃波でメラニンを微細に砕く働き)が主体になります。赤唇部のように余力の乏しい部位では、この熱拡散の少なさが結果を左右します。
なお、唇にレーザーを当てることに不安をお持ちの方は少なくありません。当院では口唇の色素斑に対するレーザー治療の文献を調べ、報告の実態と、それでも慎重であるべき理由の両方を診察時にご説明しています。詳しくは唇のシミ取りと白斑についてのコラムにまとめています。
5回照射後の経過
紫がかっていた色調が明るいピンク調に変わり、唇全体のくすみが目立ちにくくなりました。色のコントラストが出たことで輪郭もはっきりして見えます。「リップの色がちゃんと乗るようになった」「顔色が明るくなったと言われる」というお声をいただいています。かさぶたができる施術ではないため、照射当日から普段どおりお過ごしいただけました。効果の現れ方や必要な回数、経過には個人差があります。
こんな方におすすめ
関連情報:唇のシミ取りは本当に白斑になる?(文献検証コラム) / 唇のシミ・くすみの症例一覧 / ピコレーザー(ピコスポット・ピコトーニング) / カウンセリングのご予約
BRIGHTS beauty clinic 院長 今村直樹
浦和駅徒歩5分