Case
症例紹介

Case details 30代女性 ピコトーニング唇(ピコレーザーによる低出力全体照射)5回で唇全体の紫がかったくすみを改善 5回照射後の経過

施術前・施術後
施術内容:ピコトーニング唇(ピコセカンドレーザーによる低出力全体照射)5回。ピコトーニング唇は、ピコ秒(1兆分の1秒)単位の極めて短いパルス幅のレーザーを低出力で唇全体に照射し、赤唇部に蓄積したメラニン色素を少しずつ分解してくすみを目立ちにくくする施術です。点状のシミを1つずつ狙うピコスポットと異なり、面で均一に当てるためかさぶたができにくく、日常生活の制限がほとんどありません。


副作用・リスク:

赤み・ヒリつき:数時間程度

乾燥:数日程度。保湿と摩擦刺激の回避が必要です

その他:炎症後色素沈着、脱色素斑、口唇ヘルペスの誘発。唇にアートメイクが入っている場合は色素が反応するおそれがあるため、原則として照射をお受けしていません。

効果の現れ方や必要な回数、経過には個人差があります。


施術の価格:ピコトーニング唇 5回コース 33,000円(税込)/1回 7,700円(税込)/10回コース 59,800円(税込)。自由診療のため公的医療保険は適用されません。

ドクターコメント

年代・性別 30代 女性
主訴 唇全体が紫がかって暗く、血色が悪く見える
施術名 ピコトーニング唇(ピコレーザーによる低出力全体照射)
経過 5回照射後

この症例の診断ポイント

唇の色のご相談は、大きく2つに分かれます。境界のはっきりした点状のシミなのか、唇全体がぼんやり暗いくすみなのかです。この方は後者で、点状の病変ではなく、上下の口唇全体に紫がかった暗い色調が広がっていました。輪郭も色の連続でぼやけて見える状態です。点で狙うピコスポットではこのタイプは改善しにくいため、面で均一に当てるピコトーニング唇を選択しました。

ピコトーニング唇とピコスポットの違い

ピコトーニング唇 ピコスポット
向いている状態 唇全体のくすみ・色ムラ 境界のはっきりした点状のシミ(口唇黒子など)
当て方 低出力で唇全体に面で照射 シミ1つずつにピンポイントで照射
ダウンタイム かさぶたは基本的にできず、生活の制限はほとんどありません 薄いかさぶたができ、1週間前後で自然に脱落します
回数の考え方 5回・10回と重ねて少しずつ整えます 1回で改善が見込まれることもあります

点状のシミもある方は、組み合わせが選択肢になります

くすみのなかに境界のはっきりしたシミが混ざっている場合は、先にピコスポットで点を取り、そのあとピコトーニングで全体の色調を整える順番をご提案することがあります。どちらが適しているかは診察のうえで判断します。ピコレーザーの詳しい解説はこちら

ピコトーニング唇の手順と適応

施術の手順

  1. 視診と問診で、くすみの原因と点状の色素斑の有無を鑑別します。唇のアートメイクの有無、口唇ヘルペスの再発歴も確認します。
  2. 唇を清拭し、照射範囲を確認します。
  3. ピコセカンドレーザーを低出力に設定し、唇全体へ均一に照射します。照射自体は数分程度です。
  4. 照射後の色調と反応を確認します。
  5. 保湿と摩擦刺激の回避についてご説明し、次回の照射時期をご案内します。

適応となる方

  • 唇全体がぼんやり暗く、リップを塗っても色が濁って見える方
  • 口唇炎や乾燥をくり返したあとに色ムラが残っている方
  • かさぶたができるダウンタイムを避けたい方

適応となりにくい方

  • 境界のはっきりした点状のシミが主体の方(この場合はピコスポットのほうが適しています)
  • 唇にアートメイクが入っている方(色素が反応するおそれがあるため、原則として照射をお受けしていません)
  • 活動性の口唇炎や感染がある方、妊娠中・授乳中の方(時期を改めてのご相談をおすすめします)

院長より

お悩み

「顔色が悪く見える」「リップの発色が思ったように出ない」というご相談は、実は唇そのものの色が原因であることが少なくありません。この方も、明るい色のリップを選んでも色が濁ってしまい、結局いつも同じ濃い色に落ち着いてしまう、とお話しされていました。シミのように一点を指させるわけではないぶん、周囲に相談しにくいお悩みでもあります。

原因

赤唇部(せきしんぶ、唇の赤く見えている部分)は、上皮がわずか3〜5細胞層しかありません。顔の皮膚が16層であるのと比べると極端に薄く、その下を走る毛細血管の色が透けて見えることで赤く見えています。ここにメラニンが加わると、血色と色素が重なって紫がかった暗い色調になります。日本皮膚科学会雑誌に報告された口唇メラノーシス106例の研究では、約80%に慢性口唇炎や化粧品・外用薬の長期使用歴があり、組織学的にも炎症後色素沈着の所見が示されています。つまり唇のくすみの多くは、生まれつきではなく摩擦・乾燥・口唇炎といった慢性的な刺激の積み重ねで後天的に生じていると考えられます。

当院の解決策

この方は点状の病変ではなく面のくすみでしたので、低出力で唇全体に照射するピコトーニング唇を選択しました。ピコ秒という極めて短いパルス幅では、熱が周囲に広がる前に照射が終わるため、光熱作用ではなく光音響作用(衝撃波でメラニンを微細に砕く働き)が主体になります。赤唇部のように余力の乏しい部位では、この熱拡散の少なさが結果を左右します。

  • 1回で取り切ろうとせず、5回に分けて段階的に色調を整える
  • 唇と皮膚の境界(皮膚粘膜移行部)付近では出力をさらに落とす
  • 照射後の乾燥と摩擦を抑え、炎症を長引かせない

なお、唇にレーザーを当てることに不安をお持ちの方は少なくありません。当院では口唇の色素斑に対するレーザー治療の文献を調べ、報告の実態と、それでも慎重であるべき理由の両方を診察時にご説明しています。詳しくは唇のシミ取りと白斑についてのコラムにまとめています。

5回照射後の経過

紫がかっていた色調が明るいピンク調に変わり、唇全体のくすみが目立ちにくくなりました。色のコントラストが出たことで輪郭もはっきりして見えます。「リップの色がちゃんと乗るようになった」「顔色が明るくなったと言われる」というお声をいただいています。かさぶたができる施術ではないため、照射当日から普段どおりお過ごしいただけました。効果の現れ方や必要な回数、経過には個人差があります。

こんな方におすすめ

  • 唇のくすみを取りたいが、かさぶたが目立つダウンタイムは避けたい方
  • リップを塗っても色が濁る、発色が悪いとお感じの方
  • 唇が紫がかって見え、顔色が悪い印象になるのが気になる方
  • 口唇炎や乾燥をくり返したあとの色ムラが残っている方
  • 唇のアートメイクを検討中で、その前に色調を整えておきたい方
  • 浦和・さいたま市周辺で唇のくすみ治療を探している方

関連情報:唇のシミ取りは本当に白斑になる?(文献検証コラム)唇のシミ・くすみの症例一覧ピコレーザー(ピコスポット・ピコトーニング)カウンセリングのご予約

BRIGHTS beauty clinic 院長 今村直樹
浦和駅徒歩5分

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