Doctor column
ドクターコラム
眠たそうな目の方必見!眼瞼下垂の正体とその改善方法
眠たそうな目の方必見!眼瞼下垂の正体とその改善方法
2022/01/29

今回はテーマは眼瞼下垂についてです。色々なメディアでも取り上げられ、芸能人で眼瞼下垂の手術を受けられた方もいらっしゃるので、名前くらいは聞いたことのあるという人も多いのではいでしょうか。

この記事は以下のようなお悩みの方にオススメです。

  • 眠そうな目をしていたり、目つきが悪い(黒目の上側が見えていない)
  • 目を開けているだけで額にシワがよる
  • 夕方になるにつれてまぶたが窪む、頭が重くなる、肩こりがする
  • 二重のラインが安定せず、三重になったりする

 

上記はどれも眼瞼下垂の方に見られる症状です。眼瞼下垂と一口に言っても原因は様々です。

まず先天性眼瞼下垂(生まれつきの眼瞼下垂)と後天性眼瞼下垂(生まれた時は眼瞼下垂はなかったがその後まぶたが下がってきた状態)に分けられます。後天性眼瞼下垂の中でも、このコラムではもっとも患者数の多い、腱膜性眼瞼下垂に絞ってお話しします。

この腱膜性眼瞼下垂というのは、単に加齢が原因で誰でもなる可能性があります。後述しますが、加齢とともにほとんどの人がなると言っても過言ではありません。まぶたを開く筋肉である眼瞼挙筋の末端にある挙筋腱膜が伸びたり、挙筋腱膜と瞼板(まぶたの裏側にある軟骨様組織)との結合が外れてしまうことで眼瞼下垂の症状が出ます。

このコラムのタイトルにもある眼瞼下垂の正体とは、要するに「筋肉はまぶたを開くために頑張っているが、腱膜が伸びたり瞼板から外れたりして、力がうまく伝わらない状態」です。挙筋腱膜と瞼板の結合が外れてしまうと、挙筋腱膜が眼球の奥に引っ込んでしまいます。挙筋腱膜の上には眼窩脂肪が乗っかっているので脂肪も奥に引っ込んでしまい窪み目となるのです。

またこの眼瞼挙筋は1日の中でも日内変動があり、朝は元気だけど夕方や夜になるにつれ力が弱くなってきます。ですので夕方になると瞼の凹みが増してきて頭痛や肩こりが強くなる、という方は多く存在します。

眼瞼下垂というと保険適応となる病気を思い浮かべる方が多いと思いますが、健常者でも「眼瞼下垂の始まりの状態」という人は数多く存在します。逆に、自分は眼瞼下垂じゃないかと思って眼科や形成外科を訪れても、「あなたは眼瞼下垂じゃないよ」と言われ追い返される方も多いです。

保険診療は大部分を税金で賄っているため、かなり重度の眼瞼下垂にならない限り保険適応とはなりません。保険適応となる診断基準としては、簡単に書くと「まぶたが瞳孔(黒目の真ん中の部分)にかかっているかどうか」です。

またもし保険適応となった場合でも、二重ラインの希望や余剰皮膚(皮膚のタルミ)の切除などの要望は一切聞いてもらえず、全く希望していない顔貌になってしまったという話はよく耳にします。これは保険診療では、「まぶたの開き良くして視野を広げる」ことのみを重視しているからです。しかし目元は顔の中でも特に重要なパーツであり、患者様が整容的にも満足できる二重ラインやタルミの除去なども必要です。当院のような美容外科は完全自費診療ですから、保険適応の枠に縛られずに見た目を美しくすることが可能です。

人間の場合、腱膜性眼瞼下垂になったとしても、すぐには目の開きがそこまで悪くはなりません。なぜなら代償機能が働くからです。実は眼瞼挙筋(とその裏にあるミュラー筋)以外にもまぶたを開く機能ある筋肉があります。その筋肉は何だと思いますか?この筋肉の働きが強すぎると額にシワが寄ったり、眉が吊り上がったりしてしまいます。

そうです、その筋肉は額にある前頭筋です。眼瞼挙筋が弱くなったり力が上手く伝わらないようになってくると、人間は無意識に前頭筋を使って目を開く様にシフトしていくのです。この場合、眼瞼挙筋はしっかり弱っている(変な書き方ですが)のに前頭筋が働いているために目の開きが一見すると良い状態なので保険診療では眼瞼下垂とは診断されません。

皆さん、自分のご両親やおじいちゃんおばあちゃんなどの身近なご高齢の方を思い浮かべてみてください。みんなおでこにシワが寄っていますよね。これは若い頃は眼瞼挙筋をメインで使って目を開いていたのに、加齢に伴って少しずつ眼瞼挙筋の力が弱くなったり力が伝わりにくい状態になっていった結果、無意識に前頭筋を使って目を開いているのです。前頭筋が収縮すると額に横ジワができます。これは美容外科的には立派な眼瞼下垂の状態です。ただ、代償として前頭筋を使って目を開いている(吊り上げている)ためにまぶたは一見すると開いている(瞳孔にはまぶたがかかっていない)ので、保険診療的には「眼瞼下垂ではない」というズレが生じてしまうのです。保険診療では前頭筋を使っても尚、目の開きがかなり悪い人しか眼瞼下垂だと診断されないのです。

眼瞼挙筋の力が弱くなってきても、前頭筋を使うことで目が開いているのなら良いじゃないかと思われるかもしれません。しかし前頭筋と眼瞼挙筋では筋肉の縮む方向に大きな違いがあります。眼瞼挙筋はまぶたを眼球に奥に引き込む方向に縮みます。ですので眼瞼挙筋メインで目を開いている場合は、皮膚を眼球の奥に引き込む力が伝わりますので二重ラインが食い込んでパッチリとした目元になります。つまり二重ラインの食い込みの強さは眼瞼挙筋の強さとほぼ比例しています。対照的に前頭筋の場合は、まぶたを真上(頭の方向)に引っ張りあげます。この場合はまぶたの皮膚が眼球の奥に引っ張られないため、二重ラインが薄くなったり、前述した脂肪が奥に引っ込むことによる窪み目を合わさって三重になってしまったりします

ところで美容クリニックに通っているたくさんの方が受けているボトックス注射。その中でも額のシワを気にして打っている方は多いです。目を開くだけで額にシワが寄っているということは前頭筋を使って目を開いているということです。実際に額のシワを気にしている人がボトックス注射を打つと、かなり高い割合でまぶたが重くなったり二重ラインが狭くなるという方々がいます。これは普段、眼瞼挙筋の代わりに頑張って動いている前頭筋の動きを止めてしまうからです。つまり、額のシワを気にしている時点で眼瞼下垂の始まりの状態なのです。ここまでで、眼瞼下垂の適応になる方は思った以上にたくさんいるということが分かっていただけたかと思います。

当院では美容外科領域の眼瞼下垂の手術に力を入れています。切らない眼瞼下垂と切開法眼瞼下垂の2種類のメニューがあります。

まずは切らない眼瞼下垂をご紹介します。切らない眼瞼下垂はまぶたの裏側からミュラー筋と眼瞼挙筋腱膜を短縮し瞼板と結合させます。ミュラー筋タッキングや経結膜的挙筋腱膜タッキングと呼ばれる術式になります。切開法にくらべると、皮膚を切開しない変わりにやや効果が不安定(ブラインドでミュラー筋や眼瞼挙筋腱膜に針をかける必要があるため)になりやすい手術ですが、比較的若年者で「目をパッチリさせたい」、「二重に食い込みをはっきりさせたい」といった方々(保険診療では眼瞼下垂と診断されない方々)にとっては十分な効果を出すことができます。

この手術の良い適応となる人をもっと具体的に書くと、

  1. 埋没二重を過去に受けたがラインが薄くなってしまいハッキリしない方
  2. 比較的若い方(皮膚のタルミが比較的少ない方)

です。

まず1ですが、埋没法はあくまで「まぶたの表側(皮膚)と裏側(瞼板または挙筋)を糸で結びつけるだけ」の手術です。たまに埋没法の糸を強く結べば二重の食い込みが強くなると思っている人がいますが、それは明らかな間違いです。先に書いた通り、二重の食い込みの強さは眼瞼挙筋の強さに依存します。元々目の開きの弱い人が埋没法を単独で受けてもパッチリした目になりづらいのはこのためです。こういう人はよく埋没法の再手術ループにはまっていたりしますが、眼瞼挙筋を強くすれば、一気に解決することが多いです。

2の比較的若い方というのは、まぶたの皮膚のタルミが少ない方という意味です。皮膚のタルミが強い方が切らない眼瞼下垂の手術をすると、二重ラインの上に皮膚が乗っかり、「腫れぼったいのに二重の食い込みが強い」という少し不自然な目元になってしまうことがあります。皮膚のタルミが強い方は切開法の眼瞼下垂の手術の方がオススメですし、さらに眉下リフトも組み合わせた方が良いこともあります

次に切開法の眼瞼下垂手術について説明します。当院では挙筋腱膜前転術という術式を採用しています。この術式は伸びて緩んでしまったり瞼板との結合が外れてしまった挙筋腱膜を奥から引っ張り出してきて瞼板と縫縮させるという術式です。このように書くととても簡単な手術にように思えますが、実際は目の開きの左右差のミリ単位の調整や二重幅やどのくらい皮膚を除去するかなど、とても奥の深い手術となっています。ほとんどの美容外科手術は見た目だけを整えるのを目的に行われていますが、眼瞼下垂手術は機能面と整容面の両方を改善する必要があるため、非常に難易度の高い手術といえます。この術式については、前述の切らない眼瞼下垂の適応とはならないような比較的重度の方や皮膚のタルミの強い方が良い適応となります。ご自身でどちらが適応になるか分からないという方や、そもそも私は眼瞼下垂なのかどうか知りたい、という方はぜひ当院に診察にお越しいただければと思います。

切らない眼瞼下垂や切開法眼瞼下垂の手術を受けると、(術前にまぶたが瞳孔にかかっていた場合)視野が広がり、見た目もとても若々しくなるのでとても喜んでいただけます。また頭痛や肩こりが軽くなったという人もたくさんいます。術前は前頭筋を使っていたり、上部の視野が狭いために無意識にアゴを上げた姿勢になることが原因で、眼精疲労や頭痛、肩こりが起こっていたためです。

これまで長々と書いてきましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

私は日本美容外科学会認定の美容外科専門医を取得しており、眼瞼下垂の症例数も豊富ですので、ご興味のある方がぜひ当院へご来院いただければと思います。

 

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