Doctor column
ドクターコラム
どっち!?裏ハムラと脱脂の違いとは?目の下のクマ取り2大術式を美容外科医が徹底比較
どっち!?裏ハムラと脱脂の違いとは?目の下のクマ取り2大術式を美容外科医が徹底比較
最終更新日:  公開日:
本記事は、美容外科医 今村直樹(BRIGHTS beauty clinic院長) が医学的知見および臨床経験に基づき監修しています。

裏ハムラと脱脂の違いとは?目の下のクマ取り2大術式を美容外科医が徹底比較

「目の下のクマを取りたいけれど、裏ハムラと脱脂のどちらを選べばいいかわからない」——クマ取り治療のカウンセリングで、最も多くいただくご質問です。

ネットで調べると「脱脂は安くてダウンタイムが短い」「裏ハムラは仕上がりがきれい」など断片的な情報は出てきますが、「自分はどちらを選ぶべきか」の判断基準まで踏み込んだ解説は意外と見つかりません。

本コラムでは、裏ハムラ法を看板施術とするBRIGHTS beauty clinic院長の今村が、両術式の違いを解剖学的な根拠から徹底比較し、「どんな目元の人がどちらに向いているか」を明確にお伝えします。読み終わる頃には、ご自身に合った術式の見当がつくはずです。

まず結論|裏ハムラと脱脂の使い分け基準

最初に結論をお伝えします。

◆ 脱脂が向いている方
目の下の「ふくらみ」だけが目立ち、その下の凹み(ティアトラフ)がほとんどない、主に20〜30代前半の方

◆ 裏ハムラが向いている方
ふくらみと凹みが両方あり、影クマができている方。30代以降の大多数はこちらに該当します

なぜこの使い分けになるのか。それぞれの手術が「何をする手術なのか」から順に解説していきます。

脱脂(経結膜脱脂術)とは?

経結膜脱脂術(けいけつまくだっしじゅつ/Transconjunctival Fat Removal)は、下まぶたの裏側(結膜側)を数ミリ切開し、突出した眼窩脂肪を取り除くことで目の下のふくらみを改善する手術です。皮膚表面を切らないため傷跡は残りません。

手術時間は20〜30分程度と短く、目の下のたるみ取り治療として最も広く行われている術式です。

脱脂のメリット

  • 手術時間が短く、身体への負担が少ない
  • ダウンタイムが比較的短い(腫れ・内出血は3〜7日程度)
  • 費用が裏ハムラより安価(相場:20〜35万円程度)
  • 皮膚を切らないため傷跡が残らない

脱脂のデメリット・リスク

  • ティアトラフ(凹み)は改善できない——ふくらみが消えても、その下の凹みはそのまま残ります
  • 脂肪を取りすぎると目の下が窪み、かえって老けた印象になる
  • 加齢とともに残った脂肪が再突出する可能性がある
  • 凹みが残った場合、修正には脂肪注入などの追加治療が必要になる

裏ハムラ法(経結膜的眼窩脂肪移動術)とは?

裏ハムラ法(経結膜的眼窩脂肪移動術/Transconjunctival Fat Repositioning)は、下まぶたの裏側(結膜側)からアプローチし、突出した眼窩脂肪を切除せずに、凹みの原因となっている靭帯(ティアトラフ靭帯・眼輪筋支持靭帯)を剥離した上で、脂肪を凹み部分へ移動・再配置する手術です。

つまり、脱脂が「捨てる手術」であるのに対し、裏ハムラは「活かす手術」です。突出した脂肪を、足りない場所へ移し替えることで、ふくらみと凹みを同時にフラットへ整えます。

裏ハムラのメリット

  • ふくらみとティアトラフ(凹み)を1回の手術で同時に改善できる
  • 脂肪を温存するため、術後に窪んで老け見えするリスクが低い
  • 皮膚を切らないため傷跡が残らない
  • 再発リスクが低く、効果は半永久的に持続する
  • ヒアルロン酸注入のような定期的なメンテナンスが不要

裏ハムラのデメリット・リスク

  • 脱脂より手術の難易度が高く、術者の技術差が仕上がりに出やすい
  • ダウンタイムが脱脂よりやや長い(腫れ・内出血のピークは2〜3日、メイクでカバー可能になるまで3日程度)
  • 費用が脱脂より高い(相場:40〜70万円程度)
  • 慣れていない術者だと左右差や脂肪の固定不良が起こる可能性がゼロではない

裏ハムラと脱脂の違い比較表

脱脂(経結膜脱脂術) 裏ハムラ法
手術内容 眼窩脂肪を除去(捨てる) 眼窩脂肪を移動・再配置(活かす)
ふくらみの改善
凹み(ティアトラフ)の改善 ×(改善できない) ◯(同時に改善)
手術時間 20〜30分 60分程度
ダウンタイム 短い やや長め(腫れのピークは2〜3日)
傷跡 なし(結膜側切開) なし(結膜側切開)
老け見えリスク 脂肪除去で窪むリスクあり 低い(脂肪温存)
再発リスク 残存脂肪の再突出あり 低い(半永久的)
費用相場 20〜35万円 40〜70万円
向いている人 ふくらみのみの20〜30代前半 ふくらみ+凹みがある30代以降

裏ハムラ法の実際の症例|ふくらみと凹みが同時に改善した例

「凹みがある人は裏ハムラが向いている」と説明してきましたが、実際にどう変わるのかを当院の症例写真でご確認ください。いずれも、脱脂だけでは改善が難しい「ふくらみ+影クマ(凹み)」の併存タイプの方の症例です。


裏ハムラ法 施術前後 深い影クマと膨らみを靭帯剥離と脂肪再配置で改善

深い「影クマ」と膨らみを同時に解消(裏ハムラ法)

突出した眼窩脂肪を凹みへ再配置し、凹凸のない若々しい目元へ。脱脂のみでは残ってしまう影が消失しています。

 


裏ハムラ法 40代女性 施術前後1ヶ月 目の下のふくらみと影クマがフラット化

40代女性|ティアトラフが消えフラットな目元へ(施術1ヶ月後)

ふくらみとティアトラフの凹みが混在していた典型的な影クマ。1ヶ月後には段差が解消されています。

 


裏ハムラ法 施術前後 頑固な影クマと深い食い込みをなめらかに改善

頑固な「影クマ」と「深い食い込み」を根本治療(裏ハムラ法)

深い食い込み(凹み)があるケースは、脱脂では対応できず裏ハムラが適応となる代表例です。

 

効果には個人差があります。腫れや内出血などのダウンタイム、リスク・副作用については各症例ページおよびダウンタイム解説コラムをご確認ください。その他の裏ハムラ症例はハムラ法の症例一覧でご覧いただけます。

なぜ「脱脂だけ」で後悔する人が多いのか|解剖学的に解説

近年、「他院で脱脂を受けたが、凹みが目立つようになった」という修正のご相談が増えています。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

影クマの正体は「ふくらみ」と「凹み」の段差

目の下の影クマは、眼窩脂肪の突出(ふくらみ)単体で生じるのではなく、ふくらみとその直下のティアトラフ(靭帯による凹み)の段差が影を作ることで生じます。

つまり、影を消すには「山を削る」だけでは不十分で、「谷を埋める」必要があるのです。

脱脂で山だけ削ると何が起こるか

ふくらみ(山)だけを除去しても、ティアトラフ(谷)はそのまま残ります。それどころか、山がなくなったぶん谷の深さが相対的に強調され、「クマは薄くなったのに、なぜか前より老けて見える」という結果になることがあります。

30代以降の方は加齢によりティアトラフ靭帯の牽引が強まっているため、ほとんどのケースで凹みが併存しています。これが「30代以降は裏ハムラが第一選択になる」理由です。

脱脂+脂肪注入という選択肢はどうか

「脱脂で取った後、凹みに脂肪注入すればいいのでは?」という考え方もあります。実際にこの組み合わせを行うクリニックもありますが、注入脂肪は生着率が50〜70%程度と不安定で、しこりや凹凸のリスクがあります。

一方、裏ハムラ法は脂肪を血流のついたまま(茎付きで)移動させるため、生着の問題がなく、なめらかな仕上がりが得られます。もともとあった脂肪を本来足りない場所へ移すという、最も合理的なアプローチと言えます。

あなたはどっち?セルフチェックリスト

鏡を見ながら、以下をチェックしてみてください。

【脱脂でも改善する可能性が高い方】

☑ 20代〜30代前半である
☑ 目の下が「ぷっくり」ふくらんでいるだけ
☑ ふくらみの下に凹みや溝が見当たらない
☑ 上を向くとクマがほぼ消える

【裏ハムラが向いている可能性が高い方】

☑ 30代以降である
☑ ふくらみの下に「溝」や「線」がある
☑ 夕方になるとクマが濃く見える
☑ コンシーラーを塗っても影が消えない
☑ 笑うと目の下に段差ができる
☑ 過去に脱脂やヒアルロン酸で満足できなかった

ただし、これはあくまで簡易チェックです。実際の適応判断には、眼窩脂肪の量・靭帯の状態・皮膚の質を医師が直接診察する必要があります。

裏ハムラと脱脂に関するよくあるご質問(FAQ)

Q. 裏ハムラと脱脂、ダウンタイムはどのくらい違いますか?

脱脂は腫れ・内出血が3〜7日程度、裏ハムラは5〜14日程度(ピークは術後2〜3日)です。裏ハムラの方が組織操作が大きいぶん、やや長くなります。裏ハムラのダウンタイムの詳しい経過は「裏ハムラのダウンタイム経過【術後7日間を写真で完全公開】」で日別の写真付きで解説しています。

Q. 脱脂の方が安いので脱脂にしたいのですが、ダメですか?

適応が合っていれば脱脂で全く問題ありません。ただし、凹みが併存している方が費用を理由に脱脂を選ぶと、凹みが残って脂肪注入などの追加治療が必要になり、結果的に総額が裏ハムラを上回るケースがあります。「安く済ませたつもりが高くついた」を避けるため、まずは適応診断を受けることをおすすめします。

Q. 他院で脱脂を受けて凹みが残りました。裏ハムラで修正できますか?

残っている眼窩脂肪の量によりますが、修正可能なケースは多くあります。脂肪が大きく失われている場合は脂肪注入の併用をご提案することもあります。まずは現在の状態を診察させてください。

Q. 裏ハムラと表ハムラの違いは何ですか?

切開位置の違いです。裏ハムラはまぶたの裏側(結膜)から、表ハムラはまつ毛の下の皮膚から切開します。表ハムラは余った皮膚の切除も同時にできる一方、傷跡が一定期間残ります。皮膚のたるみが少ない方は、傷跡の残らない裏ハムラが第一選択です。

Q. カウンセリングで脱脂と裏ハムラのどちらが合うか診断してもらえますか?

もちろんです。当院のカウンセリングでは、眼窩脂肪の突出度・ティアトラフの深さ・皮膚の状態を診察し、脱脂で十分なのか、裏ハムラが必要なのかを率直にお伝えします。裏ハムラが不要な方に裏ハムラをおすすめすることはありません。

まとめ|「どっちが良い手術か」ではなく「どっちが自分に合うか」

裏ハムラと脱脂は、優劣の関係ではなく適応の違いです。ふくらみだけなら脱脂、ふくらみと凹みが併存するなら裏ハムラ——この原則を押さえた上で、最終判断は医師の診察を受けて決めるのが、後悔しないクマ取り治療への最短ルートです。

BRIGHTS beauty clinicは裏ハムラ法を看板施術とするクリニックですが、だからこそ「裏ハムラが必要ない方」を見極める診断にも自信があります。ご自身がどちらの適応なのか知りたい方は、お気軽に無料カウンセリングへお越しください。

実際の症例写真は裏ハムラによるクマ取り症例(40代女性・1ヶ月後)でご覧いただけます。ダウンタイムが気になる方は裏ハムラのダウンタイム経過コラムもあわせてご覧ください。

BRIGHTS beauty clinic(ブライツ美容クリニック)

院長 今村直樹(美容外科医)

〒330-0063 埼玉県さいたま市浦和区高砂|浦和駅西口徒歩5分

無料カウンセリングを予約する

 

 

下のボタンから当院公式LINEのお友達追加ができますのでぜひご登録よろしくお願いいたします!週に1回程度、知ってるとお得な美容情報が届きます。またLINEからカウンセリング予約もできますので大変便利です!

友だち追加

 

※掲載している医療情報は一般的な内容であり、症状・適応・効果には個人差があります。治療の詳細は診察時に医師がご説明いたします。
pagetop