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目次
はじめに
さいたま市・浦和にある当院(BRIGHTS beauty clinic)では日々たくさんの方の目の下のクマ治療を行っております。当院が採用している目の下のクマ取り手術には大きく分けて三つの方法があります。
①まぶたの裏側(結膜)から膨らみの原因となる眼窩脂肪を適量除去する「経結膜脱脂術(目の下のふくらみ取り)」、②眼窩脂肪を取り除いた後に凹み部分に自分の脂肪を注入する「脱脂+脂肪注入(クマ取りフルコース)」、③凹みの原因となる靭帯を処理した後に膨らみの原因となっている眼窩脂肪を移動させる「ハムラ法」です。ハムラ法には皮膚を切開する表ハムラ法と、まぶたの裏側から手術を行う裏ハムラ法があります(表と裏の違いについてはこのリンクのコラムをご参照ください)。これらの手術法の中でも当院で最も人気のある手術方法が裏ハムラ法です。昨今の美容クリニックでは裏ハムラに脂肪注入をセットにして手術しているクリニックがいくつか見られますが、脂肪注入も行っている当院があえて裏ハムラに脂肪注入を併用しないケースがほとんどである理由について解説します。
クマの原因と治療選択
クマは「眼窩脂肪の膨らみ」「眼窩の周囲に存在する靭帯が原因となる凹み」「皮膚の色素沈着や内部組織が透けて見えることによる色味」などの複数の要因が重なって生じます。
【クマの種類と原因】
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黒クマ… 黒クマとは、目の下の眼窩脂肪の突出や皮膚のたるみによって影ができ、黒く見える状態のクマです。膨らみだけでなく膨らみの下に存在する凹みも要素の一つです。黒クマの主な原因は、加齢や遺伝的な要素が影響しています。
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赤(青)クマ … 目の下にある眼輪筋という筋肉が透けて見える状態のクマです。人によって、赤っぽくも青っぽくも見えます。血行不良が原因と言っている医師もいますが、血行を良くしたところで全てが解決するわけではありません。赤クマの主な原因は目の下の脂肪(眼窩脂肪)が前に押し出され、眼輪筋を圧迫し筋肉が透けて赤みが目立つようになることです。
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茶クマ… 主に紫外線による肌へのダメージや、摩擦など目の周りを擦ることで起こる皮膚の色素沈着が原因で発生します。アトピーを持っていたり目をこする癖がある人、まつ毛美容液を塗る習慣がある人に起こりやすいクマです。
【手術法選択の大まかな目安】※以下はあくまで目安です。医師の診察をきちんと受けた上でご検討ください。
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経結膜脱脂… 手軽にクマを改善したい人。予算をできるだけ抑えたい人。クマの原因が眼窩脂肪による「膨らみ」メインの人に適しています。ただし、凹みが強い人で悪化する可能性もあるため注意が必要です。
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経結膜脱脂+脂肪注入 … 膨らみが強く凹みや色味も同時に解消したい方。大腿などから脂肪吸引する必要があるため、ダウンタイムが長くなりがちです。
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裏ハムラ法 … 靭帯による凹みが強い人に向いています。また笑った時などに膨らみが浮き出てくる方にもおすすめ。クマに対して最も汎用性が高い手術であるため、迷ったらこの方法がおすすめです。
脂肪注入のメリットとデメリット
脂肪注入は、へこんだ部分に自分の脂肪を注入してボリュームを補う治療で、赤クマや茶クマ、ゴルゴラインなどの改善にも有効とされています。他院で脱脂手術を受けて凹みが目立つようになったケースの修正にも用いられます。
しかし、脂肪注入にはいくつかのリスクも伴います。
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定着率が不安定 – 注入した脂肪の定着率は一般的に30〜70%で、すべてが残るわけではありません。定着の個人差は非常に大きいため、どのくらい定着するかの正確な予測が困難です。時間の経過とともに吸収されてボリュームが減る場合があるため、再注入が必要になることがあります。
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しこりや脂肪壊死のリスク – 同じ位置に多量の脂肪を注入すると、しこりや脂肪壊死が生じることがあるため、少量を分散して注入する必要があります。
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ダウンタイムと副作用 – 脂肪採取部位と注入部位の両方に腫れや内出血、痛みが起こる可能性があり、ダウンタイムは数日〜2週間程度です。採取した脂肪が多ければ症状も強くなります。
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適応の見極めが必要 – 眼窩周囲にある骨と皮膚を強固に繋ぎ止めている靭帯による凹みが強い方では治療効果に限界があり、笑ったり表情を作った時に靭帯の凹みが目立ってしまうことがあります。その場合はハムラ法など別の治療が必要になる場合も。
裏ハムラ法単独でもクマは十分解消できる理由
1. 自分の脂肪を活かすから追加注入が不要
裏ハムラ法は、眼窩脂肪を切除せずに凹みに移動・固定する手術です。突出した脂肪をそのまま下方の凹みに再配置するため、膨らみと凹みを同時に解消でき、追加のボリューム補填が不要になります。
2. 再発リスクが少ない
裏ハムラ単独で治療を完結した患者様が約9割であり、脂肪注入を併用したのは1割未満、後から脂肪注入を希望された患者様はゼロでした。裏ハムラ法は脂肪を切除せずに移動させるため、時間の経過による凹凸やボリュームロスが少なく、再発しにくい治療法です。
3. 靭帯の処理で凹凸を根本改善
クマや目袋の凹凸の原因は、脂肪の膨らみと頬の凹みに加え、その境目にある靭帯の突っ張りも一因です。裏ハムラ法ではこの靭帯を直接処理できるため、脂肪注入では十分に対応できない高低差の解消が可能です。
4. 皮膚に傷を残さずダウンタイムが短い
裏ハムラ法は下まぶたの裏側からアプローチするため、皮膚表面に傷が残りません。表側から切開する表ハムラ法に比べてダウンタイムが短く、腫れや内出血が控えめであることも多いとされています。
5. クマの種類別適応
裏ハムラ法は特に黒クマ(影クマ)への効果が高く、脂肪を移動してへこみを埋めることで影を根本から改善できます。赤(青)クマも裏ハムラである程度の改善が見込めます。
6. 脂肪注入はアップセルのネタに使われやすい
クマに悩む患者側の立場からすると、脂肪注入した場合としない場合で結果の比較をすることができないため、売上に追われているクリニックの中には「あなたは脂肪注入しないと綺麗にならない」などと言って手術料金を釣り上げようとする医師もいます。
当院が脂肪注入を必要と判断するケース
これまで述べたように脂肪注入はすべての患者様に必要な施術ではありませんが、以下のような場合に裏ハムラ法と脂肪注入の併用を検討します。
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凹みが強く眼窩脂肪では埋めきれない場合→再配置できる眼窩脂肪の量や移動距離には限界があるので、靭帯による凹みだけでなくゴルゴラインまでの凹みが顕著な場合に検討します。
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他院の脱脂手術後に凹みが目立つ場合→一度脱脂術を行っている方の場合は残っている眼窩脂肪が少ないため、脂肪注入の併用を検討することが多いです、
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赤(青)クマの要素が強い場合→裏ハムラ単独でも色味の多少の改善は期待できますが限界があります。眼輪筋が皮膚側から透けていることでクマに見えている方は色味の改善目的に脂肪注入の併用を検討します。
これらのケースでも、脂肪注入は適量と注入部位の慎重な選択が重要です。脂肪を注入しすぎるとしこりや凹凸が生じるリスクがあり、定着率が不安定なため再調整が必要になることがあります。
症例紹介
実際に当院で裏ハムラ法を受けられた患者様の症例をご紹介します。他のクリニックでは「脂肪注入も同時にしないときれいにならない」と言われていた30代女性の方です。当院で診察の結果、裏ハムラ法単独でも十分綺麗になることを説明し、ご納得されて手術をお受けいただきました。
写真の通り、裏ハムラ法単独でも自然にクマが消失しており、結果にもご満足いただけました。もし、この症例で脂肪注入をしていたら、シコリになるリスクを抱えますし、脂肪吸引・注入による辛いダウンタイムを無意味に患者様に過ごさせてしまうところでした。
【施術内容】下まぶたの裏側(結膜)を切開し、眼窩周囲の靭帯を剥離し眼窩脂肪を再配置することで、目の下の膨らみと凹みを改善させる手術
【副作用・リスク】腫れ・痛み:2日〜1週間程度 内出血:2週間程度 リスク:左右差、希望通りにならない可能性 抜糸:5日後〜 テープ保護:3日間 数か月拘縮の可能性あり。
【施術の価格】定価660,000円 モニター価格440,000円
ほかにも当院ホームページの症例写真ページでは、様々な年代・お悩みの方のビフォーアフターをご覧いただけます。例えば20代で目袋の膨らみだけが気になっていたケースでは、裏ハムラ法で膨らみを取りつつ涙袋の形を整えた結果、「疲れ顔と言われなくなった」と好評です。一方、50代で皮膚のたるみも強かったケースでは、裏ハムラ法に加えて後日余剰皮膚の切除(表ハムラ法)を併用し、クマとたるみ両方を解消した症例もあります。患者様それぞれの状態に合わせたオーダーメイドの治療が可能なのも、美容外科専門クリニックならではの強みです。興味のある方はぜひ症例写真も参考にしてみてください。
まとめ – 施術選択は診察と経験に基づいて
「裏ハムラは脂肪注入を併用した方が良い」という意見を発信しているクリニックもありますが、当院のデータでは裏ハムラ単独で治療した患者様がほとんど全員で、追加の脂肪注入を希望された方は一人もいません。裏ハムラ法は脂肪を有効活用して凹凸を改善できるため、脂肪注入を併用しなくても自然で美しい仕上がりが得られるケースがほとんどです。
一方で、目の下の凹みが強い場合や他院治療後の凹み、青クマ・茶クマが目立つ場合には脂肪注入が有効なこともあります。脂肪注入には定着率の不安定さやしこりのリスクなどのデメリットがあるため、適応を慎重に見極めることが重要です。
クマの原因や目元の状態は人それぞれ異なり、最適な治療法も変わります。当院ではカウンセリングに十分な時間をかけ、眼窩脂肪の状態、皮膚のたるみ、骨格などを総合的に診察した上で施術プランをご提案しています。裏ハムラ法を基本としながらも、必要に応じて脂肪注入や他の治療を組み合わせ、患者様の理想と安全性を最優先に考えています。
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