額のシワやタルミにお悩みの方に最適な前額リフト（生え際切開法）の効果とリスクを徹底解説。若返り効果、ダウンタイム、施術の流れ、費用について詳しく紹介します。美容外科専門医が信頼できる情報を提供しています。前額リフトを検討している方にとって役立つ情報満載ですので、ご興味をお持ちの方はぜひ最後までお読み下さい！

前額リフト（生え際切開法）とは

前額リフトとは前頭部から側頭部のもみあげ付近の髪の生え際に沿って切開し、額のシワやタルミを改善する施術です。とても需要のある手術なのですが、形成外科的な手技を必要とし深い解剖学的知識も必要となるため、日本の美容外科クリニックでもこの手術を扱っているところはそんなに多くはありません。

前額リフトのメリットについて

美容クリニックで額のシワに対して行われている最も一般的な治療は、ボツリヌストキシン注射（いわゆるボトックス）です。ボトックスはとても手軽にできる治療でダウンタイムもほとんどないため、当院でも毎日たくさんの方に受けていただいております。しかし、残念ながらボトックスが万能なのかと言うと決してそうではありません。ボトックス注射は適応をしっかりと見極めずに打ってしまうと逆効果になってしまう場合もあります。ボトックスを額に打つことで前頭筋（額にある筋肉）が弛緩してしまうため、元々開瞼する際に前頭筋を使っていた人は、多少なりとも目を開くときに重たさを感じてしまいます。特に眼瞼下垂がある方に額のボトックスを打ってしまうと、効果が切れるまでの数ヶ月の間はとても辛い日々になってしまうかもしれません。

前額リフトでは前頭筋の機能を妨げることなく、額のシワを改善することができるため開瞼時に瞼が重くなることはありません。むしろ余分な皮膚のタルミが取れることで額をあまり動かさずに目を開くことができるようになるため瞼の軽さを実感できるようになります。

前額リフト（生え際切開法）はこんなに人にオススメ

①額の横シワが気になる

前額リフトでは数センチ幅で余分な皮膚を切除しますので、額の皮膚がピンと張った状態になります。ボトックスはあくまで筋肉の動きを抑えることで表情ジワを押さえる効果はありますが、無表情時でもシワを改善できるのは前額リフトだけの効果です。

②目と眉の距離を離したい

前額リフトでは額のタルミを広範囲に改善することができますので、目が開きやすくなる効果があります。同じように目を開きやすくする手術としては、眼瞼下垂手術（眼瞼挙筋腱膜前転）や眉下リフト（眉毛下皮膚切除術）などがありますが、この２術式ではどちらも「目と眉の距離が近くなる」という特徴があります。目と眉の距離を近づけたい人には眼瞼下垂手術や眉下リフトは良いのですが、「男性的な顔に見える」「怒ったような顔に見える」と感じてしまう人もいます。

前額リフトでは髪の生え際〜眉毛付近まで広く皮下剥離をして額を引っ張り上げますので、眉が自然と上がります。結果として目と眉の距離が少し離れますので、女性的な優しい印象になります。もちろん、あまり眉を上げたくない人は皮下剥離の範囲を調整することであまり眉を上げないようにもできます。

③広い額を狭くしたい

額が広いことによって、「顔が大きく（長く）見える」「薄毛に見えてしまう」といったお悩みの方にもおすすめです。生え際切開では皮膚切除のデザインを工夫することで物理的に額の面積を狭くすることができるのです。

前額リフトには生え際切開法以外にも術式がある！？

本コラムでは生え際切開法について書いていますが、内視鏡を用いた前額リフトも存在します。こちらの方法では小切開で済むため傷が目立たず眉毛を挙げることができますが、生え際が後退してしまったり、額のシワには効果が乏しいといったデメリットがあり適応となる患者様が非常に少ないことから当院では採用しておりません。

前額リフト（生え際切開法）に関してよくある質問